山口大学医学部
[徹底分析] 山口大学医学部に合格するには,各科目何点取れればいい?[根拠付きで答えます]
「山口大学医学部医学科の2次試験の配点や試験時間は?」
「山口大学医学部医学科に合格するには何点とればいいの?科目別に詳しく知りたい!」
「山口大学医学部医学科の入試結果は?」
これらの疑問に対する答えを,山口大学医学部受験を得意とする「医学部・旧帝大専門塾しりうす」が徹底分析.その結果のまとめを公開します.
山口大学医学部医学科 一般入試(前期)の情報まとめ
2021年度〜2023年度の山口大学医学部医学科一般入試(前期)の試験時間,配点,合格者最低点,合格者最高点,合格者平均点を1つの表にまとめました.
次の通りです.
総合点 | 共通テスト |
個別試験 (2次試験) |
数学 | 物理 | 化学 | 英語 | |
試験時間 | ※1 | ※1 | ※1 |
150分 |
2科目で150分 |
120分 | |
配点(満点) | 1500 | 900※2 | 600 | 200 | 100 | 100 | 200 |
合格者最高点※3 |
1304.8 (87.0%)※4 |
806.3 (89.6%) |
521 (86.8%) |
190.3 (95.2%) |
95.7 (95.7%) |
92.3 (92.3%) |
175 (87.5%) |
合格者最低点※3 |
1093.7 (72.9%) |
650 (72.2%) |
365.7 (60.9%) |
76.3 (38.2%) |
52.7 (52.7%) |
48.3 (48.3%) |
113 (56.5%) |
合格者平均点※3 |
1165.6 (77.7%) |
730.1 (81.1%) |
435.2 (72.5%) |
131.5 (65.2%) |
81.1 (81.1%) |
76.7 (76.7%) |
146.5 (73.2%) |
※1 総合点,共通テスト,個別試験は各科目の総合得点を表示するためのものなので試験時間はなし.
※2 共通テストは,英語のリーディングを160点満点,リスニングを40点満点に換算する.他の科目は共通テストの配点に同じ.
※3 「合格者最低点,合格者最高点,合格者平均点」の3つは2021年度〜2023年度の入試のデータの平均値.各年度のデータはそれぞれ2021年度,2022年度,2023年度を参照.
※4 カッコ内は満点に対する得点率
※5 生物は合格者が10人未満のため非公表.
全体の傾向
共通テストについて
共通テストの傾向としては,その比重が高いことが挙げられるでしょう.実際,山口大学医学部は,全国の国公立大医学部の中で7番目に共通テストの得点比重が高い医学部です(出典:医学部受験ノート).これは一見すると,共通テストの出来が合否を左右するに思えるかもしれません.確かに,共通テストで高得点(目安としては82%~85%以上)を取ることができれば有利なのは間違いないですが,共通テストの難易度が高かった場合,リスクを避けて出願しない受験生が多くなり,かえって穴場になる場合があります.実際,共通テスト数学が直近10年間で最も難しかった2022年度の山口大学医学部合格者最低点は1027点(68.5%)!他の年度からおおよそ100点も低くなっています.ですから,共通テストの出来が芳しくなかったからといってすぐに出願を諦める必要はありません.医学部・旧帝大専門塾しりうすでは,その年の科目別の平均や過去のデータや,今までの記述模試の成績や本人の得意不得意などを鑑みて,総合的に出願するかどうかの判断をします.
個別試験(2次試験)について
2次試験の傾向としては,数学が最も得点がとりにくく(合格者の平均得点率が約65%),理科が最も得点がとりやすい(合格者平均得点率が約80%)と言えます.ここで最も点数を落としてはいけない科目は,理科です.なぜなら,ここで大きく失点してしまうと合格者と差がつけられてしまうことを意味するからです.理科は現役生の対策が追いつかない場合があり,浪人生と差がつきやすい科目でもあります.現役生のみなさんはできるだけ早く受験勉強を始めましょう.
なお,数学は理系βと呼ばれる医学部医学科と理学部数理科学科専用の入試であるため,他学部より難易度が高くなっています.そのため合格者平均点が低くなっていると予想できますが,それでも「難しくて手が出ない」というような入試ではありません.正しい方法で対策していれば,年によっては満点を狙うことができます.大袈裟に言っているのではなく事実です.どうすればそうなるのか気になる方は,ぜひ一度「医学部・旧帝大専門塾しりうす」にご来塾ください.無料学習相談にて,あなたが納得いくまでお答えします.
科目別の合格者最低点には注意
まず,科目別の合格者最低点には注意が必要です.例えば,「数学は合格者最低点の76.3点を取れば大丈夫」と考えたくなるかもしれませんが,それは少し違います.確かに,共通テストと2次試験を合わせた総合点で合格者最低点を突破したのなら,その年は合格目安はクリアしたことになりますが,それはあくまで総合点の話であり,科目別の得点の話ではありません.実際,過去3年間の総合での合格者最低点の平均値は1093.7点 (得点率72.9%)であり,数学で76.3点(得点率:38.2%)を取ると,共通テストや2次試験の他の科目で取り返さなければならないことがわかります.医学部受験は英語,数学,理科の総合点勝負なので,バランスよく取れるようになることが大切です.
2次試験の科目別目標点=合格者平均点
では,科目別にはどのくらいの得点を目標点とすれば良いでしょうか?それは合格者平均点です.
理由は2つあります.
理由1: 余裕を持って合格できる
これは当然ですね.共通テストや2次試験の各科目で合格者平均点を取ることができれば,総合点でも合格者の平均となりますから,(総合での)合格者最低点は余裕を持って超えられることを意味します.したがって,各科目で合格者平均点が取れるだけの実力をつけていれば,試験当日に「合格間違いなし!」と自信を持って受けられるようになるわけです.
理由2:1科目合格者最低点があっても大丈夫
とはいえ,「各科目で合格者平均なんてハードルが高すぎる」と思うかもしれません.確かに,全ての科目で合格者平均を取るのは簡単なことではありませんし,人によって得点戦略は異なってきますから,必ずそれを目標にすべきと言えるものでもありません.しかし,当塾の分析の結果,山口大学医学部医学科の入試においては,
「2次試験の3科目のうち,1科目合格者最低点の科目があっても,他で合格者平均点を取ることができていれば,十分合格できる可能性がある」
と言えることがわかりました.例えば,仮に数学で合格者最低点だったとしても,共通テスト,2次試験の英語と理科において合格者平均点を取ることができていれば,過去3年間で合格を逃すことはないのです.この傾向は合格者最低点の科目が数学や理科でも当てはまります.
「入試本番では実力通り得点できるかな...」
これはは全受験生が本番で不安に思うことでしょう.塾長も経験があります.ですから,日頃から合格者平均点を取れるだけの実力をつけておいて,万一1科目うまくいかなかった場合でも,きちんと合格できるようにしておくのがおすすめです.
山口大学医学部医学科一般入試(前期)の目標点まとめ
- 共通テスト重視 (得点比重60%)
- 個別試験(2次試験)は理科を落とさない!数学は実は満点が狙えるが,そこまで気負うことはない(合格者平均得点率65%).
- 科目別の目標点は合格者平均点!具体的には,共通テスト:81%,数学:65%,物理:81%,化学:77%,英語:73%.
- 全科目合格者平均点取れる実力があれば自信を持って受けられる.万一1科目失敗してもまだ可能性十分.
いかがでしたでしょうか?
医学部・旧帝大専門塾しりうすでは,山口大学医学部医学科を志望する高校生や高卒生を応援しています.山口市にお住まいの高校生や高卒生はぜひ一度無料学習相談や無料体験授業にお越しください!お待ちしています.